月曜日, 11月 4
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タグ: 寒暖差

安全な環境作りと温度管理

介護現場では、常に介護サービス利用者が安全に過ごせるよう環境を整えなければなりません。中でも、施設内の温度と湿度の管理は重要です。高齢者や障害者といった要介護者は抵抗力が弱くなっていることが多く、体温が安定しないと免疫力が下がりがちで感染症にかかりやすいからです。施設内では通常より少し高めの温度設定が望ましいのですが、施設内の温度と湿度を適度に保つことは簡単ではありません。たとえば、利用者の部屋だけで温度管理ができていたとしても、浴室やトイレの温度差が激しいと利用者の体調を崩す原因となることがあるからです。 特に、冬場はトイレや浴室が寒いと高齢者が脳梗塞や心臓発作を起こすおそれがあります。そのため、介護施設内は各所に温度計を設置して、著しい寒暖差が生じないよう気をつける必要があります。また、冬場は暖房で室温を上げるとともに、湿度が下がりすぎないよう配慮する必要があります。適切な湿度が保持されないと、インフルエンザなどのウイルスが増殖し、利用者に感染が広がるリスクが生じます。 夏場は利用者が熱中症にならないよう、温度管理が欠かせません。しかし、エアコンの設定や使用方法を誤ると室内の一部だけが冷えて他の部分が暑いままになるという事態も起こり得ます。そのため、エアコンは扇風機と併用するなどの工夫が求められるでしょう。冷房で室内を快適な温度に保ちつつ、利用者への水分補給も忘れてはいけません。そして何より、利用者へ声をかけつつ、顔色を見て問題がないかを確認しつつ環境の維持を務めることがとても大切です。